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車両保険とは?【弁護士が解説】


掲載日:2017年5月22日|最終更新日:2020年2月10日

弁護士鈴木啓太自動車保険には、自分の自動車の修理費をカバーする車両保険があります。

この車両保険は、交通事故による修理代のうち、自分の過失分の填補がされます。

もちろん車両保険を使わずに自己負担することもできます。

したがって、事故の過失割合やお互いの修理費により、保険を使用した方がいいのか、自己負担した方がいいのかを判断しなければなりません。

なお、車両保険は保険契約者に過失のない自然災害やいたずらによる被害も補償されます。

以下では、詳しく交通事故を専門に取り扱う弁護士が解説します。

車両保険とは?

保険のイメージ画像車両保険とは、偶然の事故による保険対象となる被保険自動車の損害に対して、保険金を払うものです。

被保険自動車が修理可能な場合は修理費用、修理ができない場合は車両の時価相当額や運搬費用等の諸費用に対し保険金が支払われます。

 

 

対象となる事故

車両保険には2つのタイプがあります。

オールリスク
これは、車同士の衝突・接触事故、物との衝突・接触、自転車との接触、物の落下・飛来、盗難、いたずら、浸水、火災、自損事故、当て逃げなどを対象としています。

 

車対車事故+危険限定
これは、オールリスクの対象事項のうち、物との衝突・接触、自転車との接触、当て逃げを対象外とするものです。
その分、オールリスクよりも保険料が安くなっています。

 

対象とならない事故

×のカードを出す男性のイメージイラスト地震や津波による災害、戦争や内乱などによる車両の損壊には車両保険からの支払いはありません。

 

 

車両保険の免責事由

弁護士車両保険の免責事由には以下のものがあります。

なお、免責事由とは、保険者である任意保険会社が保険金の支払いを免れることになる事実をいいます。

車両保険の免責事由には以下のものがあります。

  • 保険契約者、被保険者又は保険金を受け取る人が故意に事故を起こした場合
  • 所有権留保付売買契約に基づく被保険自動車の買主、または1年以上を期間とする貸借契約に基づく被保険自動車の貸主が故意に事故を起こした場合
  • 保険契約者、被保険者又は保険金を受け取る人の法定代理人、使用者、父母、配偶者又は子が故意に事故を起こした場合

この他に、重過失も車両保険の免責事由にしている保険会社もあります。

なお、当該事故が故意に起こされたものかどうかは、保険会社側が主張・立証すべきものであるとされています(最判H18.6.1)。

 

 

車両保険と飛び石事故

飛び石事故とは、車両走行中に前方の車両の荷台に積んでいる石が飛来したり、道路上の小石や砂利が自動車の走行による風力などにより飛来して車両のフロンドガラスやバンパー等に衝突して車両が損傷する事故をいいます。

飛び石事故は、傷自体も微細で多数にわたり、飛び石と各傷の因果関係が不明なことが多いことから、具体的な事故発生日時や場所が特定しにくいという特徴があります。

裁判例でも、飛び石事故の事案で、車両保険による保険金の支払いの対象外としたものが多く見受けられます(東京高判H26.3.20、さいたま地判H24.5.16等)。

もっとも、事案によっては、車両保険によりカバーできる可能性はあります。

 

 

車両保険を使用するかどうかの考え方

弁護士交通事故で車両保険を使用するかどうかは、互いの修理費の額、自分の過失割合を基準に考える必要があります。

具体例で解説いたします。

具体例 双方の修理費がそれぞれ 50万円ずつ、過失割合が被害者:加害者 = 2:8の場合

この場合、被害者の方は、合計 20万円が事実上自己負担となります。

自分の修理代の20% 50万円 × 20% = 10万円

相手の修理代の20% 50万円 × 20% = 10万円

したがって、車両保険を使用して3等級の等級ダウンによる保険料の増額と20万円のどちらが高くなるかがわかれば、保険を使った方がいいのかを判断することができます。

保険の種類によるので一概にはいえませんが、修理代の自己負担額が10万円程度であれば、車両保険を使用せずに、被害者の自己負担として処理した方がいいケースがほとんどです。

 

 

お困りの方は弁護士にお任せください

このように、交通事故の損害賠償では、互いの損害額と過失割合が非常に重要な事項となります。

過失割合については、法的な判断が伴うため、被害者の方が自ら保険会社と話すのは難しいことが多いのが実情です。

そのため、交通事故に関してお困りの際は、デイライト法律事務所の弁護士にご相談ください。

保険の利用方法など、交通事故に精通した弁護士が対応させていただきます。

 

 

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