よくある相談Q&A

肩甲骨骨折は後遺障害に認定される?


掲載日:2016年8月12日|最終更新日:2019年5月2日

運動障害の場合は8級6号、10級10号、12級6号、変形障害の場合は12級5号、痛みが残った場合は12級13号、14級9号に該当する可能性があります。

 

 

肩甲骨とは?

肩甲骨は、背中から肩にかけて左右にそれぞれある平べったい骨のことです。

上肢の根元としての機能を果たしています。

 

 

肩甲骨骨折の種類は?

肩甲骨は筋肉に包まれているため、発生頻度は比較的低い骨折です。

肩甲骨の骨折箇所によって4つに分類されています。

肩甲骨体部骨折
自動車の同士の衝突など、大きな力が直接受けたとき、肩甲骨の中で一番面積の大きな部分である体部の骨折となります。
この場合、胸郭(ろっ骨など胸を取り巻いている骨などで)の怪我と一緒に骨折することがあります。
肩甲骨頸部骨折
転倒などによって肩を打ちつけたとき、間接的に力が肩甲骨に加わったときに上を鎖骨が通る頸部に骨折が生じます。
肩甲骨の関節窩部骨折
上腕骨(二の腕の骨)と肩関節をつくる部分での骨折です。
肩関節を脱臼した場合に、一緒に骨折していることがあります。
肩甲骨烏口突起の骨折
肩甲骨の前面に指を突き出したでっぱりがあります。
このでっぱりを烏口突起(うこうとっき)と言います。
鎖骨骨折、肩鎖骨脱臼した場合に一緒に骨折することがあります。

 

 

 

肩甲骨骨折はどのような症状ですか?

肩のケガのイメージイラスト症状としては、腫れや痛みが出て、呼吸をするときや肩を動かすときに痛みが強くなります。

また、部分的に黒っぽく変色して、肩関節が動かしづらくなります。

肩甲骨のみを骨折することもありますが、肋骨や鎖骨の骨折と一緒に骨折することが多いです。

 

 

肩甲骨骨折の後遺障害

運動障害

肩甲骨は、肩に隣接する骨なので、骨折した場所によっては肩関節が動かしづらくなることがあります。

関節が動かしづらくなることを運動障害といい、動かしづらさの程度によって後遺障害等級が変わります。

運動障害による後遺障害等級
    • 8級6号
      肩関節が用を廃したと言える場合

    • 10級10号
      肩関節の可動域(動く範囲)が、ケガをしていない側の肩関節と比べ1/2以下に制限されている場合

  • 12級6号
    肩関節の可動域(動く範囲)が、ケガをしていない側の肩関節と比べ3/4以下に制限されている場合

8級6号の「用を廃した」とは、簡単に言うと、全く肩関節が動かない状態、あるいは、動いたとしても、ケガをしていない方の肩の10%以下しか動かないような場合をいいます。

 

変形障害

肩甲骨を骨折して治療したものの、骨がきれいにくっつかず、変形した状態でくっついてしまうことがあります。

こうした場合には、以下の等級に該当する可能性があります。

変形障害による後遺障害等級
  • 12級5号
    「鎖骨、胸骨、ろく骨、けんこう骨又は骨盤骨に著しい変形を残すもの」

ここでいうところの「変形」とは、裸になったときに、変形していることが明らかに見て分かることが必要です。

したがって、レントゲン上では変形が分かったとしても、裸になったときに明らかに変形が分からない場合には、認定されません。

 

神経症状の後遺障害

肩甲骨を骨折したものの、治療がうまくいき、運動障害や変形障害が特段残らなかったとしても、痛みは残っているという場合もあります。

こうした場合には、以下の等級に認定される可能性があります。

神経症状による後遺障害等級
    • 12級13号
      「局部に頑固な神経症状を残すもの」

  • 14級9号
    「局部に神経症状を残すもの」

12級13号は、レントゲンなどから客観的に異常が分かり、それが原因で痛みが生じているということ医学的に証明する必要があります。

14級9号の場合、医学的に証明することまでは要求されませんが、医学的に説明できることが必要です。

つまり、レントゲンやMRIからは異常が明らかに分からないものの、事故態様や治療内容、治療頻度、症状の一貫性や連続性などから、交通事故が原因で痛みが残っていることが医学的に説明できなければならないです。

肩甲骨骨折で後遺障害等級が認定され賠償金を獲得した事例はこちらからご覧ください。

 

 

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